水槽の選び方 – 熱帯魚を飼う

初めての水槽の選び方 - 熱帯魚を飼う アクアリウム

ここでは熱帯魚を飼育する上での水槽の選び方や注意点、その他の必要な物について飼育暦10年くらいの自分が経験をもとにアドバイスを書いていきます。

水槽のサイズと決め方

水槽の選び方 - 熱帯魚を飼う

水槽といっても色々な形やサイズがあって、まず最初にこれを決める必要がある。

例えば

  • 小型水槽 (インテリア水槽)
  • キューブ型水槽 (15~60cm程度)
  • スリム型水槽
  • 45cm 水槽
  • 60cm 水槽

このあたりだと思う。

ちなみに自分は「コトブキ プログレ 45cm水槽セット」を使っている。

この水槽を買う時に45cmにするか60cmにするかなり迷ったん。本当は60cmが欲しかったんだけど買わなかったのには1つ理由が。。これについては後ほど説明する。

「小型水槽」

幅が17cmのミニ水槽。居間や部屋に置いてもあまり主張しないインテリアに溶け込むタイプのやつ。

簡易的なフィルター、ミニヒーター(50w)、エアポンプが付いてこの値段。ただし、水の容量も5リットルと少なく熱帯魚で言うと小型の(ネオンテトラのような)2~3匹しか入れれないと思う。

逆に言えば小型魚を数匹しか飼うつもりがない人はこれから初めてみるのも悪くないかも。ただし冬はともかく、夏の温度管理は結構大変だと個人的に思う。


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キューブ型水槽

小さいサイズから大きいサイズまであるキューブタイプの水槽。幅がない場所でも置ける。オススメは30cmより大きいタイプかな。

水槽単体のタイプ

ジェックス グラステリア300キューブ フレームレス水槽 ガラスフタ付

こちらはフィルターは付き

寿工芸 クリスタルキューブ 300 LEDセット

ジェックス グラステリア300 6点セット フィルター付

小型水槽やキューブ型水槽にセットで売られているフィルターは安価で約1000円ほどの場合が多いので水槽単体で購入して、フィルターは別に購入してもいいと思う。

スリム型水槽

レグラスF-25SとレグラスF-40S

スリム型水槽は幅は長いけど奥行は短いタイプ。なので奥行が取れない場所に設置するなどに向いてる。

レグラスフラットF-600SHだと幅は60cm水槽だけど奥行は20cmです。

寿工芸 コトブキ レグラスフラット F-600SH

他にもスリムタイプやワイドタイプなど色々あるので自分の好みにあった物を選ぶといい。

大きければ大きいほど管理が楽

大きい水槽のメリット

個人的に水槽は大きければ大きいほど水質の管理は楽だと思ってる。もちろんどんな熱帯魚を飼育するかやその大きさによっても違うけどね。

じゃあ、なんで管理が楽かと言うと単純に水の量が増えると汚れにくくなるし、温度変化も少なくなるから。

水槽で魚を初めて飼育する人はついつい小さい水槽のほうがコンパクトで飼育しやすいと考えてしまいがちになる。(自分も実際に初めのうちはそう思っていた。)

だけど小さい水槽ほど水質や温度変化が激しく、逆に大きい水槽ほど水質や水の温度管理が楽な事に気付く。

プールにコーヒーを一杯入れても全く影響はないけど風呂の浴槽に入れると色が変わってしまうかもしれないと考えるとなんとなく想像しやすいと思う。

水質や温度変化が激しいと特に小さい熱帯魚には負担になるのでこの事を頭に入れておくといいです。

つまりここで言いたいのは「水槽は迷ったら大きいのを買った方が良い」ということです。なのでベストなサイズはやっぱり60cmだと思う。

次に、水槽を購入する時には普通は幅、高さ、奥行などばかり目が行きがちになるけどその他にももう一つ大事なポイントが1つある。

設置場所

水槽の設置場所

まず1つ目の「設置場所」については水槽の重さに耐えられるかと言う点。正確には水槽に水を入れて設置しても問題がないかどうか。水が入っている水槽は意外に重い。

例えば一般的に流通してる60cmタイプのコトブキプログレだと水を入れる量にもよるけど砂利、砂や照明などを合わせると大体75〜80kgの重さになる事もある。

イメージ的には常に体格の良い成人男性がその上に乗ってるのを想像すると分かりやすいと思う。

90cmの巨大な水槽くらいになると水を入れると100kgを余裕で超えてくるで一般家庭ではかなり注意が必要になってくるレベルだと思う。

ちなみに自分が使用しているコトブキ プログレ 45cmでも水を入れると50〜55kgくらいなのでそうでもない。そして先程書いた「60cm水槽を買いたかったけど45cmにした」の理由はここにあった。

自分は水槽をそれなりに重い棚の上に置いてるので、まずその棚が長期間の水槽の重さに耐えられるか?床は問題ないか?の2点が心配だった。

でもいま考えてみれば60cmの水槽でも問題なく設置出来たと思う。

こういった感じで、もし重い棚の上に水槽を置く場合などはその棚自体が水槽の重さに耐えられるか?棚+水槽の重さで床は問題ないか?ここら辺も一応設置する上で考慮しておいた方がいい思います。

もしくはこういった水槽専用の台を使うのも有りかな。

「60cm水槽用台」

台によくホームセンターで売られているメタルラックを使う人がいるけど小型水槽以外では使わないほうが良い。

水槽は平面で安定した場所に置かないとガラス面に変な力がかかって割れる可能性があるから。

ちなみにこういった30cm以下の小型水槽の購入を検討してる場合は重くないので置き場所には神経質にならなくても良い。

水槽のタイプ

水槽に大きく分けて3タイプの形があります。

まず1つ目はよくホームセンターなどでよく見かける

一般的な水槽

よく金魚などを飼っている人が使っていたり、安価でどこでも手に入る。見た目重視よりコスト重視の水槽。

ただ個人的にはオススメしない。なぜならせっかくキレイな熱帯魚をいれて熱帯魚の鑑賞を楽しむなら少しでも見やすくてキレイな水槽を買うべきだと思うから。

曲げガラス水槽

プログレ 曲げガラス水槽

曲げガラス水槽とは画像の様に前面の両端が曲がってる水槽の事。一般的な水槽よりもキレイに中が見える。

有名な水槽だと

自分が画像で使っている水槽は「コトブキ プログレ 45m 曲げ水槽」です。何年も使ってるけど水漏れなどもしていないし、ガラスの透明度も良く魚もキレイに見えるので気に入ってる。水槽は一度買うと何年も使うので鑑賞を主に考えてるなら一般的な水槽よりも曲げガラス水槽の方がおすすめ。

プログレ 曲げガラス水槽

ふちなし水槽

60cm水槽 ふちなし

曲げガラス水槽のように上部に黒いフチがない分スッキリしていてさらに見た目は良い。

ただし問題点はフチがない場合が多いので地震などの揺れがあると水の量を少なくしておかないとこぼれる可能性がある。

日本に住んでいる限りこのリスクはほぼどこでもあるので設置する場所には少し注意する必要があるかも。

まぁ、大きい地震ならどの水槽でも同じかもしれないけどね。

フィルターの選び方

外部フィルター エーハイム2213

次に水槽に必須な水をろ過するフィルター。個人的には上部フィルターもしくは外部式フィルターをオススメする。

外掛け式フィルターや水槽に投げ込む式のフィルターもあるけど45cmや60cmでは力不足だし、後から他のフィルターを買わなくいけなくなるだろうかオススメはしない。小型水槽の場合はそれらでも全然良いけどね。

ちなみに上部フィルターで良いなら水槽とセットになってるこういうタイプを買えば単体で買うよりもお得で購入できることが多い。

外部フィルターの場合はチャームなどでは「エーハイム2213+水槽セット」のような販売もしてるけど自分の好きな水槽を選べない事も多いので基本的には水槽とフィルターを単体で購入することになると思う。

自分が使っている「外部式フィルターのエーハイム2213」について書いてる記事があるので興味があったら見てみて下さい。

ちなみに「チャーム」ってのはアクアリウムの商品をネットで購入する人なら誰でも知ってる有名なサイトで、自分はチャームかamazonなどで購入する事がほとんど。

ヒーター

60cm 水槽 ヒーター

これも熱帯魚を飼育するなら必須。金魚や低温に強い魚を買う場合は必須ではないけど。

ちなみにヒーターには

  • 一定の温度に自動で保つ固定式タイプ
  • サーモスタット一体型温度調節付きヒーター
  • サーモスタット分離型温度調節付きヒーター

写真の物は「サーモスタット分離型温度調節付きヒーター」の温度調節の部分。

水槽 ヒーター サーモスタット

基本的にはサーモスタットと呼ばれる過熱防止装置と一緒に使う事になるので温度が上がり過ぎることはなく、規定の温度になれば壊れてない限りヒーターがオフになって温度調節を自動で行う仕組み。

固定式

メリット:安価で購入できる。

デメリット:温度を一定にする事は出来るけど自分で温度の調節が出来ない。

一体型

メリット:温度調節が出来る。

デメリット:ヒーターが壊れるとサーモスタットも一緒に使えなくなる。

分離型

メリット:ヒーターが壊れてももう一度購入すればサーモスタットは使い続けられる。

デメリット:価格が高い


どれを選ぶかは人によって異なるので価格と相談して決めるのがいいかなと思います。

そしてヒーターの強さは水槽の適用サイズより少し強いものを買っても大丈夫。もしくは少なくとも規定にはあったものを買った方がいい。

例えば60cmの水槽なら150wくらいのヒーターを買うべき。

その理由としては弱いヒーターだと常に決められた温度に水温を保とうしたり、もしくは上げようとしてその結果ヒーターの稼働が多くなりかえって電気代がかかることがあるから。

ちなみにこのような温度調節リモコンとヒーターが分離型の場合だとヒーターが壊れてもリモコンは使い続けられるメリットがある。

照明

水槽 照明 選び方

飼育に必須ではないけどあった方が良いのが照明。水草を育てたりする場合は必須。

照明に関しては水槽のサイズに合ったものなどを購入すればいいと思う。LEDタイプを選んだほうが省エネになる。面倒なら照明がセットの物を買えばいいと思う。

その他

コリドラスのように底をモフモフ探るタイプの魚だと細かい砂を使うといいと思う。

普通の熱帯魚だとどんな砂利や砂を使うかは好みによるのでお好きなのをどうぞ。

水温計も同じく。

水のカルキ抜き(塩素抜き)に関しては必須ではない。水槽に水を入れて2、3日ほっておけば勝手に抜けるから。まぁ使ってもいいけどね。

餌はその魚にあったものを。

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